さて、手術開始です。
まず、角膜を丸いメスで切り取ります。(良く知りませんが多分)
(私がしているわけではないのですが、第3者の目で書きます)
この角膜は最後に戻します。
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あ!言い忘れました。
右目は瞬きしないように何か器具でまぶたをしっかり固定されています。
目が乾燥するし瞬きしたいのですができません。(ちょっとしんどいなあ)
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次にレンズの部分を(下の図を参照してください)超音波で砕きます。
レンズの中に何か器具をさして、それが超音波で振動すると
レンズの組織が壊れるそうです。
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私自身の感想はですね
とりあえず手術台の上で上を向いているのですが、照明がまぶしいんです。
後で、これがもっと苦痛に変わります。
(ちょっと脅かせておきますね)
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今まで見えていた右目の視界の中の世界が変わっていきます。
レンズが壊れてなくなっていくにつれて、見ている世界がにじんで見えて、
そのうち何も焦点を結ばなくなり、ただの光の世界になります。
さあ、これが苦痛です。
頭は動かせない。まぶたは開いたまま、
おまけに真上には煌煌と照明が着いていて!
でも右目は真上を向いたままで遠慮なく強い光が注いできます。
切り傷や骨折などの痛みの苦痛ではなくて、
圧倒的な光が容赦なく目に入ってくる苦痛は拷問ですね。
これって、「中心性網膜症」の項でも書いていますが、
カメラのフラッシュを目の前でズーット連続して当てられているようなものです。
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『早く何とかしてくれ~』
というのが心の中の叫びです。
でも血圧計や心電図の音を聞いている看護士の問いかけには
『いや、大丈夫ですよ』って。
強がってどうするねん、とは思ってもどうしようもないもんね!
心電図の着いていない方の手をぎゅっと握って我慢、我慢。
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やっとレンズの内部がきれいに、超小型掃除機のようなもので吸い出されると
今度は眼内レンズを入れます。
この辺からは、あとはスムーズなものでした。
眼内レンズが入り、最初に切り取った角膜が戻されると
パッと視野が戻ってきます。
消毒液のせいで視野は黄色く見えますが、でももうあんな眩しさはありません。
ところで、角膜というのは乗せるだけなんですね。
どうするのかと思っていましたが、どうも自然に元に戻るみたいですね。
で、最後にまぶたをテープなどでガーゼが貼られ、一番上に金属製の眼帯をします。
これは、不用意に手で目を触らないためだそうです。
最初の部屋に戻って、1時間ほど横になって今日は帰宅です。
会計は、5万円弱だった様に覚えています。
次回、その後をお伝えします
つづく