中心性網膜症⑥ 重篤な再発

30代に数回発症した【中心性盲目症】

これらは、まだ軽症でした。

視野の中心部は少し黄色に見えますが、脳が頑張ったお陰で両目で見ているときは
右目で見ている色に調整されて見えていきました。

ところが、48歳のある日に起きた【中心性盲目症】はとっても重症でした。

『あれ!』と視野の異変を感じてから本の数時間の間にどんどん進行していきました。

どんどん中心部がゆがんで、色は濃い黄色に変わっていきました。

そのあと、初めての経験でした。

視野の中心が見えなくなってきたのです。

その範囲がどんどん広がっていきます。

さすがに今回は直ぐに病院に行きましたが、やはり決定的な治療法は無く
投薬と経過観察と仕事を休むよう支持されただけでした。

でも、そのとき抱えていた仕事はどうしてもやめることが出来なくて、
医者には黙って続けました。

日を追うごとに悪化していく左目の症状はついに、車の運転席から見る前方の車が
すっぽり見えなくなるほどに拡大しました。

量目で先方を見ていると右目では前の車が見えるのですが、
左目だけで見るとぽっかり黒い穴が開いたようになって車がまったく見えません。
距離感が取れないのです。
経験と感だけでの運転です。
(え~と、これはもう時効ですね!)

どうしても車で通勤しないといけなかったので、そのまま危険を承知で運転を続けました。

症状は治まるどころか一向に改善しません。

こんなことをしていてはよくなるはずは無いのですが!

 つづく

眼底写真(Wikipediaより)


  

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